髪は「髪の太さの1/10以下の細い細い血管」から栄養や酸素を供給され、育てられています。 なので、下記のようないろいろな状態で薄毛が進行したり、育毛手当てをしても治らなかったりします。
◇頭皮や毛根周囲に炎症があり、血管が弱っている。
◇頭皮が緊張したり老化により毛細血管が圧迫されて血液が流れにくくなっている。
◇虚血、多血、うっ血、お血
◇血液の質の問題、ドロドロ血、ベトベト血、
血糖値が高い、高脂血症
◇気・血・水のバランス
これらを解決するために、どのような手当をするかが問題で、安易な頭皮マッサージはかえって症状を悪化させるし、血流を改善する育毛剤の副作用も恐ろしい。
注意することは「血管が弱っている」ということ。
それらを考慮しないで「マッサージしたり、育毛剤を使う」ことはやめたほうがいい。
さいきん「頭皮の炎症」で相談に来る人が多くなり、チェックしてみると「毛穴の深い部位が内出血」をおこしている例が多い。
話を聞くと「育毛専門の某所で強い力でシャンプーされるし、マッサージ後からも強い」と言われます。
画像で内出血の部位を見せると驚かれますが、頭皮や血管が弱っているほど弱い手当てをしなければなりません。場合によってはマッサージも中止してもらっています。
それほど「薄い頭皮の細い細い毛細血管」は傷つきやすいのです。
育毛剤に配合されている「血流促進」の成分は、炎症をおこしやすい性質を持っています。炎症を収める鎮静効果とは逆の作用を持っています。
したがって育毛剤に抗炎症剤が配合されていても、それは「育毛剤による炎症を防ぐ」ために配合されているものです。「頭皮の炎症をおさめる効果」は期待しない方がよいのです。
また湿性の炎症のある場合は育毛剤は用いない方がよく、炎症には「抗炎症効果」が期待できるローションを使って沈静化を図る方がいい。
炎症の原因や種類により使うローションが違うので、当方では4種類のローションを使い分けております。
薄毛で炎症のある場合は「まず炎症を改善」してから育毛剤の手当に切り替えます。
糖尿病とその予備軍を入ると「問題のある血液」の薄毛人口はすごく多い。
そのため、「個人別の育毛手当」を組み立てなければ、薄毛の改善は失敗しやすいし改善しにくい。
漢方に「病名漢方」といって「○○病にはこの漢方」といった手当をいましめる言葉があります。 しかし薄毛の手当も「AGAにはこの手当」「女性の薄毛にはこのシャンプー」などといった「決めつけ育毛」は成功しません。
最初にカウンセリングで、「年齢、体質、体型、進行度、髪質、仕事の内容、生活背景、いままでの手当」の聞き取りをして、手当を組み立てなければなりません。 また、商品の使い方なども本人に適した使い方をきめ細かくアドバイスしなければ効果は出にくい。
いちばんダメなのは「商品の効果」にたよる育毛です。
しつこく書きますが「薄毛・細毛は慢性的な症状で、原因は最低でも6つ以上が複雑に絡み合って発症し進行しており、個人個人で原因も違う」のです。
だから1つや2つの原因を解消したからといって「効く」とは限らないのです。
しかし「机上の育毛」「頭で考えた商品を売るための育毛」が多いのは残念なことです。