医薬品は配合されている成分と配合量がはっきり表示されています。
しかし、化粧品や医薬部外品は配合量は表示されていないため「効く量だけ配合されているのか」疑問に思う人も多いはず。
医薬部外品は成分表示する義務がないため「有効成分のみ」書かれていることが多い。 なので「医薬品に準ずる効果があるのではないか」と消費者が勝手に錯覚して使っていることが多いといわれています。
成分表示しなくてもいい点をメーカーは利用して「医薬部外品」で許可を取るケースが多いといいます。
それぞれの成分には「効果が期待できる量」があるはずです。
なのに0.01%しか配合されていなくても「ヒアルロン酸配合」と宣伝できるので「○○配合」といっても効果面は配合量で大きく違ってきます。
多くの商品は数種類、多い場合は20種類以上もの成分が組み合わさって処方が構成され商品化されている。
取材の効果を助ける相乗作用のある成分、効果の幅を広げる副主剤など、いずれも長い時間をかけて研究され多くの治験例を持っているのが望ましい。
しかし、現代は「売るための商品」が多くなり、あるメーカーのマネをしたり、配合量のみを多くしている商品もありますが、 なかには重篤な副作用が出ている商品もあるので用心したい。
要は「配合成分のバランス」で、配合量だけを多くすれば効くということはほとんどない。
同じ配合成分でも由来や産地、採集法、使用部位、精製法により効果は大きく違います。
価格でも10倍以上も違うものもあり、「効果は高価に比例する」といっても過言ではありません。
つまり「よく効く成分ほど高価」なのです。
したがって「効果が高く品質のいい成分を、効果が期待できるだけ配合する」と商品は高くなります。
専門家が見て「こんな成分が配合されているのに、こんなに安い価格」という商品がありますが、消費者は「コラーゲン配合」など目玉成分で判断してしまいます。
厳密に言えばコラーゲンは使う部位により「アミノ酸組成」が違うので、コラーゲンの何型を使うかで大きく効果は違います。
商品は「どのような目的、付加価値を持つ商品」が設計されるか、処方設計者の知識や情報、感性により効果は大きく違ってきます。
処方設計者が「学究&臨床」の両方の知識や経験が多いほど、いい商品が生み出されるし、治癒率も違ってきます。
研究者が「試験室の実験データ」だけを元に設計した商品は、多くの人に使って見なければ効果は分からないのが実情です。
専門的にいえば、効果が「in vitro(試験管内の効果) なのか in vivo(臨床の効果)なのか」で、商品の信用は大きく違ってきます。
効果の高い商品でも「症状に適さない使い方」や「使う量や回数が少ない」と効き目はがくんと落ちます。
容器や箱に書かれている使う量や回数は「標準」です。予防に使うのと手当に使うのでは量も回数も大きく違ってきます。
したがって「標準的な使い方や量」にするのか、セラピストが本人の体質や状態を見て「本人に適した使い方、 使う量や回数」を指導するのでは効果や改善率は大きく違います。
量や回数を多くつければ効果があるケースは多いが、症状により逆効果になることもあるので、 やはりセラピストのアドバイスを受けながら使ってほしい。
「育毛剤は効かない」と嘆く人が多いのですが、それは「効くように使っていない」ことが多いから。
体は異物を受け付けない、排除するようになっており、薬も異物なのです。
だから本人の防御力により「効き目の出やすい人」と「効き目がなかなかでない人」と出てくるのは当然です。
どんな症状でも「これさえ使えば効く」といった万能薬はありません。
効き目や手当法は探りながら組み立てていくのが基本です。
だから「あなたは○○の病気だ」とかんたんに決めつけ、「これを使えばいい」などと決め撃ちする専門家は怪しい人が多い。